皮膚の表面には表皮という厚さ0.2mmの薄い皮膚があります。表皮の底にはメラニン色素があってメラニン細胞をつくりだしている色素で体のどこにでも存在します。このメラニン色素が表皮の底に溜まってきたものがシミです。
老人性色素班とは、老化と紫外線が原因で、シミの中で1番多いのがこのタイプです。表皮細胞のターンオーバーが正常に働かなくなるためにできると考えられています。薄茶色で、比較的輪郭がハッキリしているシミです。
そばかすは、幼少期頃から鼻を中心に左右対称に1~4ミリ程度の小さい斑点が出現します。成長とともに薄くなることもあるが成人以降も残る場合があります。紫外線の影響で悪化しやすいシミです。
診療は予約不要です。診療時間内に受付を行ってください。(ネットによる当日順番予約はご利用いただけます)
レーザー治療は診療後、ご希望であればすぐに治療可能です。ただし、広範囲のものは予約が必要ですので後日予約をとって治療になります。
色の濃さや厚みによってピコレーザー、Qスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザーなどを組み合わせ治療を行います。ほとんどの場合、1回の治療でシミは取れます。
適切なレーザー設定を行い、患部を冷却し照射します。
ゴムで弾いたような痛みがあります。大きさに合わせ数回~数十回照射します。直後はヒリヒリ感がありますが、30分程度で落ち着きます。
レーザー照射後すぐに目立ちにくい茶色のテープを貼ります。テープは1週間後の経過観察まで貼ったまま無理に取らないでください。自然に剥がれた場合は、処方したテープを貼ります。
洗顔・メイクは通常通り可能です
テープを剥がすとしみ・かさぶたは一緒に剥がれ、お肌はピンク色の皮膚になります。この時、カサブタが取れなくても数日で必ず剥がれます。テープは紫外線防止のため再度貼ることをお勧めしています(3日に一度張り替え)。テープが難しい方にはUV効果のあるコンシーラの処方もできますのでお尋ねください。
新しく再生した皮膚にはメラニン色素を作るメラニン細胞も再生していて、色素をつくり始めるためシミが取れた後の1ヶ月間は紫外線を当てないようテープを貼って保護します。1日2回ハイドロキノンのクリームをテープの上から塗りメラニン色素の合成を抑制します。
1ヶ月後綺麗なピンク色のままであればテープ、クリームは中止して自然にピンク色が落ち着くのを待ちます。1ヶ月以上経過しても色が目立つ場合はクリームを処方する場合もございます。
老人性色素斑(シミ) | 1㎝あたり | ¥11,000 |
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そばかす | 両頬~鼻 | ¥110,000 |
治療を希望する範囲をマーキングし、照射を開始します。
痛みを和らげるために、氷で冷やしながらレーザーを照射ていきます。輪ゴムでパチンと弾かれるぐらいの痛みはありますが、照射範囲が比較的狭い場合は我慢できないほどではありません。
ただ、広い範囲にレーザーを当てる場合は予めご要望に応じて麻酔を行ってから照射します。
通常、レーザーで色素を取り除くとしばらく再発はしません。ただし、紫外線の影響やアフターケア不足、メラニン細胞のメラニン合成が活発な場合、色素沈着を起こす可能性があります。そのような場合はクリームを使用し経過をみます。(別途¥1,980)
肝斑は刺激を与えると悪化してしまうので、レーザーを照射すると悪化するリスクが高くなります。的確な診断と慎重な治療法の選択が求められます。肝斑の場合、イオン導入、内服軟膏などその種類に合わせて適切な治療を選択する必要があります。