黒いあざはメラニン色素を持った腫瘍であることが多く、その殆どは色素性母斑と言われる良性腫瘍です。いわゆる「ホクロ」の大きなものを指します。切除やレーザー治療が行われますが、ここではレーザー治療について説明します。切除に関しては、皮膚腫瘍を参照ください。

色素性母斑(しきそせいぼはん)

色素性母斑の施術写真

体のどこでもできる褐色~黒色のいわゆるホクロです。
自然に消えることはなくQスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザーなどで徐々に削っていきます。

獣毛様上皮腫(じゅうもうようじょうひしゅ)

獣毛様上皮腫の施術写真

体のどこにでもでき広範囲に及ぶものもあり硬い毛が生えている肥厚した色素性母斑です。
自然に消えることはなくQスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザーで徐々に薄くしていきます。

診察は予約不要です(ネットによる当日順番予約はご利用いただけます)
医師の診察であざの種類を見極め、治療方法をご提案します。中には手術を選択すべきものもあり適切な診断が必要です。当院では、レーザー機器を複数取り揃えおりますので様々な色のあざに対応できます。小さいものであれば診察後すぐ治療できますが、広範囲のものや麻酔が必要な場合は予約をお取りし後日治療を行います。小さなお子様の治療もおこなっておりますのでお気軽にご相談ください。

  • STEP01

    麻酔

    Qスイッチルビーレーザーは照射野をクーリング(表面麻酔も可)。
    炭酸ガスレーザーは細い針で局所麻酔を施行。

  • STEP02

    レーザー照射

    それぞれのレーザーを適切な強さに設定後、照射。
    1~10分程度。

  • STEP03

    治療後

    炭酸ガスレーザー後は患部が乾くまで軟膏を塗る(1週間程度)。
    Qスイッチルビーレーザー後は軟膏を塗り、治療部位がかさぶたになり1週間程度で剥がれる。


●通常4ヶ月以上の感覚をあけて多数回の治療が必要です

保険適用の治療ですので負担割合によってお支払い頂く金額が変わります。治療の範囲によっても金額が変わりますが、3割負担の方で約7,000円~15,000円になります。(麻酔代は含まれておりません)

考えられるリスク・副作用

治療時の疼痛
一般的には必要ありませんが、局所麻酔注射・局所麻酔剤による表面麻酔・静脈麻酔・全身麻酔によって緩和できます。
治療後の状態
治療部位や周囲の皮膚に腫れや赤みが続いたり、時には水疱になる場合があります。その場合は外来で処置を行います。
色素沈着
メラニン色素の沈着(レーザー焼け)が起こる場合があります。徐々に薄くなっていきますが、気になる場合は外用薬やビタミンC、トラネキサム酸導入治療を行うことがあります。
色素脱色
レーザー後に白く脱色した部分が生じる可能性があります。過度な照射を避けることで色素脱色を防ぎます。
傷跡、瘢痕、ケロイド
稀にレーザー後の傷あとが残る場合があります。外用薬や圧迫固定、外科的治療を要すことがあります。

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