挙筋弛緩性眼瞼下垂とは、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)が緩んで、まぶたが開きにくくなる眼瞼下垂症の一種です。挙筋弛緩性眼瞼下垂では、まぶたを開けるために額の筋肉(前頭筋)を使うため、おでこにシワが寄ります。また、筋肉センサーであるミュラー筋が強く収縮することで、頭痛や肩こりなどの周辺症状を引き起こすこともあります。
加齢性、コンタクト性、先天性、外傷性など様々な要因があります
経験豊富な形成外科専門医による解剖学的に正確、かつ容整容的にもきれいな瞼形成手術を行います。
きょきんたんしゅくじゅつ
保険適用
眼瞼挙筋の筋力低下を改善してまぶたを上げやすくする手術です。眼瞼を切開して、眼瞼を挙上する筋肉を適度な位置に固定しなおすことで、上眼瞼を矯正します。皮膚の余りや脂肪が多い場合は同時に切除します。
挙筋短縮術の目次
主に、腱膜性眼瞼下垂や重度の腱膜性眼瞼下垂の治療に用いられる手術方法です
眼瞼挙筋の腱膜が伸びて緩んでいると、まぶたがうまく開けられなくなります。挙筋短縮術では、その腱膜を短くして、瞼板にしっかりと固定します。
まつ毛の生え際から5mm程度上の位置(二重のライン)に沿って切開し、眼瞼挙筋を確認します。皮膚の余剰がある場合は切除します。瞼が分厚い場合は脂肪を切除することもあります。
上まぶたの裏側にある軟骨組織(瞼板)を短縮し腱膜と縫合して固定することで、まぶたを上方向に引き上げる力を強めます。
切開を二重まぶたのラインに沿って行うことで、手術後は自然な二重まぶたを形成することができます。加齢に伴う皮膚のたるみを同時に切除し、二重まぶたのラインに合わせることで、より自然な仕上がりを目指します。
多少の出血か必ずあります。腫れと内出血は生じますが、徐々に改善していきます
保険適用のため健康保険証の負担割合によって異なります。
3割負担 | 約50,000円 |
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1割負担 | 約16,000円 |
短期滞在手術基本料の対象です。日帰り手術で行政が求めている適正な施設基準を満たしている場合に限り算定できます。
けんばんつりあげじゅつ
保険適用
先天性眼瞼下垂や重度の眼瞼下垂など、挙筋機能が悪く、挙筋の力が弱すぎて短縮だけでは効果が少ない重症の眼瞼下垂に対して行います。眼瞼を切開して、眼瞼挙筋を適度な位置に固定しなおすことで、上眼瞼を矯正する手術です。皮膚の余りや脂肪が多い場合は同時に切除します。
瞼板つり上げ術の目次
重度の眼瞼下垂や先天性眼瞼下垂の治療に用いられる手術方法です。眼瞼を切開して、眼瞼挙筋を適度な位置に固定し直します。
前頭筋(額の筋肉)と上眼瞼の瞼板を連結させ、前頭筋の力でまぶたを開けるようにします。この方法は皮膚のたるみがなく、軽度の眼瞼下垂の場合に向いています。
まつ毛の生え際から5mm程度上の位置(二重のライン)に沿って切開し、眼瞼挙筋を確認します。皮膚の余剰がある場合は切除します。瞼が分厚い場合は脂肪を切除することもあります。
皮膚または瞼の裏(結膜)を切開し、瞼を挙げる筋肉(挙筋腱膜)を周囲組織から剥がします。その後、瞼板という硬い組織に縫い付けます。
切開を二重まぶたのラインに沿って行うことで、手術後は自然な二重まぶたを形成することができます。加齢に伴う皮膚のたるみを同時に切除し、二重まぶたのラインに合わせることで、より自然な仕上がりを目指します。
多少の出血が必ずあります。腫れと内出血は生じますが、徐々に改善していきます。
保険適用のため健康保険証の負担割合によって異なります。
3割負担 | 約50,000円 |
1割負担 | 約16,000円 |
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短期滞在手術基本料の対象です。日帰り手術で行政が求めている適正な施設基準を満たしている場合に限り算定できます。