腫瘍には良性と悪性があります。
良性腫瘍は基本的にその場所で大きくなるだけで身体の他の部位には影響を及ぼしにくいものですが、悪性腫瘍は周りの組織に浸み込んだり遠くの臓器に転移したりして時として命にかかわります。
診断には腫瘍の診察までの経緯(いつからあるか、大きくなったかどうか等)がとても重要です。
ダーモスコピーで診察を行い必要な場合は超音波を用いたり、腫瘍の一部や全体を切除して確定診断します。
良性腫瘍の代表的な疾患として色素性母斑(ホクロ)、粉瘤(アテローム)、脂肪種、脂漏性角化症、線維腫、稗粒種、黄色腫などがあります。悪性腫瘍の代表的な疾患として基底細胞癌、扁平上皮癌、悪性黒色腫、ボーエン病、日光角化症などがあります。悪性の病名が確定した場合は大学病院や総合病院に紹介します。
皮膚腫瘍の治療法は、良性か悪性か、腫瘍の種類、大きさ、位置、患者の状態によって異なり、手術、冷凍療法、放射線療法、抗がん剤治療など様々な方法があります。当院ではレーザー治療と手術による治療を行います。
症例により保険適用・保険適用外
皮膚の浅い層にある腫瘍はレーザー(主に炭酸ガスレーザー)の熱によって腫瘍を焼灼し、除去します。
保険適用
皮膚のしわに沿って切開し腫瘍を切除する方法です。通常の切開法では難しい場合は皮弁法という特殊な方法や複数回の手術で対応します。形成外科の技法を用いて皮膚の下で一度縫ったうえで(真皮縫合)、皮膚表面を 細かく縫い合わせるため、傷跡の目立たない手術を行います。
診察は予約不要です(日曜日以外)。診察時間内に受付を行ってください。
ダーモスコピー(皮膚を拡大してみる器具)や必要により超音波検査を行います。
皮膚腫瘍の種類によって手術とレーザー治療のうち適切な治療法を選択します。
小範囲の場合は当日治療可能ですが、広範囲のものや手術が必要な場合は予約を取って後日治療を行います。