• 保険適用

赤あざとは

皮膚の血管が拡張した状態で赤く見える血管腫という皮膚疾患です。血管腫とは「赤あざ(血管奇形)」と呼ばれる血管の異常で、血管が拡張したり増殖したりすることによってできる良性腫瘍です生来ある赤あざには大きく分けて、出生時から大きさの変わらない「血管奇形(vascular malformation;VM)」とどんどん大きくなる「血管腫(hemangioma)」の2種類があります。

治療法

いちご状血管腫

基本的には経過観察のみでよくなる、とされますが、最近では早期からプロプラノロールの内服治療や色素レーザー治療を行うことがあります。こうした治療を行うことによって、より早期に赤みが消えることが期待されます。

単純性血管腫

部位や大きさなどによって経過はさまざまですが、基本的にはゆっくりとした速さで病気が進んでいきます。治療としては、状況に応じてレーザー治療や、手術的な治療などが行われます。

※小さいお子様の場合、怖くて暴れてしまうと大変危険ですのでスタッフが体を抑えて治療する場合や、全身麻酔で治療できる病院へご紹介させていただくことも可能です。

治療の痛み

一定の波長のレーザー光が皮膚に照射されると、ゴムで弾かれたような痛みがはしります。患者様の年齢、範囲、ご希望を考慮して各種の麻酔を使用して治療を行います。外来に来てから塗布する塗り薬タイプの麻酔剤や治療の1時間前に貼って来院するテープタイプの麻酔剤をご用意しております。

治療費用

●通常4ヶ月以上の間隔をあけて3〜5回の治療(VビームⅡのみ保険適用)

保険適用の治療ですので負担割合によってお支払い頂く金額が変わります。治療の範囲によっても金額が変わりますが、3割負担の方で約10,000円~35,000円になります。(麻酔代は含まれておりません)

使用するレーザー機器

赤あざの種類

単純性血管腫

たんじゅんせいけっかんしゅ

うまれた時からある赤い平坦な「あざ」です。生まれつきの毛細血管の異常なので、厳密には血管腫ではなく、奇形に分類されます。毛細血管は動脈と静脈の間にあり、皮膚に広がる細くて薄い管ですが、それらが異常に増えて集まった状態です。自然に消えることはなく、ゆっくり色が濃くなったり大きくなったりすることがあります。大人になると盛り上がることがあります。数回の治療で薄くなる可能性があります。部位や血管腫の形状によってはレーザー治療の効果が出にくい場合があります。

単純性血管腫の施術写真
レーザー照射5回<保険適用>

苺状血管腫

いちごじょうけっかんしゅ

典型的には出産直後にはみられなかったのが生後間もなく赤い斑点ができ、盛り上がり始め数ヶ月で大きくなり、多くは毛細血管の増殖が原因でイチゴのように赤く盛り上がった形状です。1才ころピークに達し、その後はゆっくり色が落ちていき、多くの場合小学校低学年くらいまでの間に赤みが引いてきます。
色素レーザーの適応で、数回の治療で血管腫の吸収を早めることができます。

苺状血管腫の施術写真
レーザー照射5回<保険適用>

毛細血管拡張症

もうさいけっかんかくちょうしょう

顔、体にできる赤あざで、細い血管が皮膚から透けて見えている状態です。広めのものは「赤ら顔」とも呼ばれます。年齢を問わず発症し通常は自然には消えません。色素レーザーの適応で数回の治療でほぼ完治が期待できます。

毛細血管拡張症の施術写真
レーザー照射1回<保険適用>

まずは診察に

診察は予約不要です(ネットによる当日順番予約はご利用いただけます)
医師の診察であざの種類を見極め、治療方法をご提案します。中には手術を選択すべきものもあり適切な診断が必要です。

小さいものであれば診察後、当日治療が可能です。広範囲のものや麻酔が必要な場合は予約を取り後日治療を行います。小さなお子様の治療もおこなっておりますのでお気軽にご相談ください。

治療の流れ


  • STEP01

    冷却

    痛みと組織へのダメージの軽減の為、照射部位をクーリング(表面麻酔も使用できます)

  • STEP02

    レーザー照射

    肌・あざの状態に合わせて照射強度などを調整しレーザーを照射。軟膏を塗り必要に応じてガーゼ・テープを貼付。

  • STEP03

    施術後

    治療部位が紫色に変色します。変色した紫色は治療前の色に戻ります。約3週間で消え、そこから徐々に赤味が薄くなっていきます。

  • STEP04

    経過観察

    1週間後・1ヶ月後に状態を確認します。場合によっては色素沈着を防ぐクリームを処方します。


治療回数・費用

●通常4ヶ月以上の間隔をあけて3〜5回の治療(VビームⅡのみ保険適用)

保険適用の治療ですので負担割合によってお支払い頂く金額が変わります。治療の範囲によっても金額が変わりますが、3割負担の方で約10,000円~35,000円になります。(麻酔代は含まれておりません)

考えられるリスク・副作用

治療時の疼痛
一般的には必要ありませんが、局所麻酔注射・局所麻酔剤による表面麻酔・静脈麻酔・全身麻酔によって緩和できます。
治療後の状態
1週間ほど腫れを生じることがあります。治療部位が赤〜紫色に変色しますが3週間程度で治療前の色に戻ります。そこから徐々に赤味が薄くなっていきます。皮膚のダメージが強い場合は外来で処置を行います。
色素沈着
メラニン色素の沈着(レーザー焼け)が起こる場合があります。徐々に薄くなっていきますが、気になる場合は外用薬やビタミンC、トラネキサム酸導入治療を行うことがあります。
色素脱色
レーザー後に白く脱色した部分が生じる可能性があります。過度な照射を避けることで色素脱色を防ぎます。
傷跡、瘢痕、ケロイド
稀にレーザー後の傷あとが残る場合があります。外用薬や圧迫固定、外科的治療を要すことがあります。

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