当院で約30年間継続している治療法で、自分の後頭部の毛を、薄くなった部分に移植する手術です。
後頭部の毛はおでこや頭頂部の毛と性質が異なる為、移植された毛はAGAの進行と関係なく成長することができます。
当院では男性型の薄毛をはじめ、女性の薄毛、熱傷(やけど)や外傷後の頭部・眉毛部・睫毛の欠損へも植毛可能です。
後頭部の毛髪を皮膚組織ごと切除し特殊な植毛針で毛包ごとするので、アレルギーや拒絶反応がなく、通常の毛と同じように成長・定着します。健康な頭皮であれば90~95%が生着します。
当院では毛包単位植毛(FUT植毛)をChoi式植毛針を用いて行っています。
男性ホルモンから作られるDHT(ジヒドロテストステロン)が毛根に働くと、毛の成長期が短くなるため、髪の毛のうぶ毛化がおこり、薄毛になっていきます。
毛髪は、一つの毛包(follicular Unit)から2~3本ずつの毛が生えています。
この毛包単位ごとに移植するのが、毛包単位移植(FUT : follicular unit transplantation)、別名自家単一毛植毛と呼ばれる植毛手術です。
皮膚と一緒に切除した後頭部の皮膚を熟練したスタッフが手作業で毛包単位に分離します。
1990年代に韓国のChoi医師が開発した植毛器です。毛包単位の毛の数に応じた4種類の細い植毛針を使用します。 最大の特徴は、穴を開ける作業と植毛の作業が同時に行えるので、手術が早い(治療コスト面のメリット)、出血が少ない、傷跡が残りにくいなどの利点をもつことです。
Choi式針
FUT Choi式針に装着された毛包
1回の植毛でもちろん増毛効果がありますが、毛が殆どない箇所への植毛では本来の毛髪よりは密度が低くなりやすくなります。さらに高密度を希望の方は2回目の手術も可能です(当院では稀です)
手術終了後はガーゼ包帯などは不要で、そのまま帰宅できます。
植毛部に直接当たらなければ帽子をかぶっても問題ありません。
入浴 | 当日は軽いシャワー程度にしてください。 (頭部は濡らさないでください) 入浴は翌日から可能。 植毛部は7日目まではできるだけ濡らさない様にしてください。 7~14日の間は軽くお湯をかけても構いません。 |
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洗髪 | 後頭部の採皮部のシャンプーは3日目から可能。 植毛部は4~14日はお湯で洗うだけで擦らないでください。 14日目以降は普通にシャンプー可能です。 |
散髪・毛染め・パーマ | 散髪は1ヶ月後、パーマや毛染めは3ヶ月後から可能です。 |
通院 | 術後問題なければ2週間後の採皮部の抜糸を行います。その後3ヶ月、6ヶ月の検診にお越しいただきます。 |
効果 | 後頭部から移植した毛髪は薄毛の原因となるホルモンの影響を受けないため一生抜けません。 |
副作用・リスク | (後頭部の)痛み、出血、瘢痕 等 |
施術前
施術後 1000本 1年後
627,000円
施術前
施術後 1000本 1年後
627,000円
手技料 | ¥187,000(税込) | |
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頭部 | ドナー採取 切開部1cmあたり | ¥44,000(税込) |
眉・まつ毛 | ドナー採取 切開部1cmあたり | ¥66,000(税込) |
性毛 | ドナー採取 切開部1cmあたり | ¥44,000(税込) |
自毛植毛 | 人工毛植毛 | かつら | 増毛 | |
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治療回数 | 1~2回 | 多数回 | 数年に一度作り替え | 多数回 |
通院回数 | 2週間後に診察 その後経過観察のみ | 2~3ヶ月に1回程度メンテナンスが必要 | 不要 | 2~3ヶ月に1回程度メンテナンスが必要 |
特徴 | 短期間で希望の部分に明らかに毛髪が増える 自分の毛なので一度植えたら生え続ける | いろいろな材質の人工毛がある 植えた人工毛が伸びることはない | すぐ薄毛を隠せる 頭全体でも隠せる | いろいろな髪形に対応 |
費用 | 一度植毛すればその後 費用がかからない | ずっと追加の植毛費用が必要 | 数年に一度作り変える必要がある | ずっと増毛費用が必要 |
短所 | 本数に制限がある (2000本~3000本) | 異物反応が必ず起きて抜けるので一生追加する必要がある 頭皮にダメージが起きる | 毛が劣化するので作り替えが必要になる | 一生増毛治療を繰り返す必要がある |
眉毛、まつ毛はもちろん、ワキガ手術などで無毛化した部分、薄くなった陰毛などの植毛も可能です。
後頭部に移植に必要な長さ(約1cm)の毛髪が生えていれば、ちぢれ毛や白髪でも問題ありません。
一度に2,500本程度まで植毛できます。数回に分ければ最大3,500~4,000本まで可能です。
自毛植毛は人工毛とは違い、生きた自分の毛髪を毛根と一緒にひとつひとつ移植する技術です。 一度植毛すれば90%以上は生着します。
人口毛は必ず拒絶反応があり、皮フに炎症を起こし抜けていくため、いつも植え替えをする必要があります。 また頭皮を傷めてしまいます。
自毛移植は拒絶反応は起こらず、一度生着すればずっと自然な毛が伸び続けます。
術後2週間程度は植毛部が擦れる事は避けてください。
どうしてもかぶる必要がある場合は、植毛部に直接当たらないように気を付けてください。
植毛部は他人に分かることはありません。後頭部の傷もほとんどわかることはありません。
できれば、あまり蒸れるようなことはしていただきたくありませんが、1日中ということでなければ大丈夫だと思います。ただし、かつらはいつも清潔にしておき、接着剤・止め具などにも注意してください。
大丈夫です。
汗は術後に影響を与えませんので心配ありません。
入院の必要はありません。翌日から普段通りにお過ごしいただいてかまいません。術後10日から2週間後に一度抜糸に来ていただくことになります。ただし、地方の患者様などご都合がつかない方には、抜糸の必要がない解ける糸での対応もいたしております。仕事の内容にもよりますが、翌日から可能です。
現在人工毛があると治療はお勧めしません。いずれ抜け落ちますのでその後であれば植毛できます。
以前のロボットによる植毛は精度が低く、毛の生着率に問題がありました。最新のロボットはコンピューターで正確に採毛できますが、手術を受ける時に後頭部のかなり広い範囲の毛を剃る必要がある、実際の植毛は結局人が植えているので時間が長くかかる、ロボットの価格が非常に高額でその費用を上乗せするので手術費用が高い、などの問題があります。植毛に関して長い実績のあるクリニックで治療を受けられるのが大切と考えます。