ADM/遅発性太田母斑様色素斑

ADMは後天性真皮メラノサイトーシスの略で、遅発性太田母斑様色素斑と呼ばれることもあります。20歳前後から両頬に出てくる斑点状の茶色から少し灰色がかった母斑です。

その名の通り、皮膚のやや深い層(真皮)にメラニン色素が落ちている状態で、シミ(※)の様に見えますが、「あざ」の一種です。斑点状にでることと、まぶたにはないのが肝斑との違いです。
ADMのレーザー治療は保険適用です。
※シミは浅い層(表皮)に色素が溜まっている状態です

レーザー治療

レーザー治療を行いますが、やや深い場所の色素なので通常のシミのように1回では消えません。照射後、時間をかけて真皮のメラニン色素が徐々に薄くなっていきます。
6ヶ月に1度の治療を3~5回程度続けることでほとんどわからなくすることができます。

ADMの治療の流れ

診療

  • 予約不要

診療時間内に受付を行ってください。医師の診察の後、レーザー治療ご希望の場合は予約をお取りします(クーリングで範囲が狭ければ当日でも可)。ご希望により表面麻酔も可能です。

治療当日

  • 予約制(麻酔開始時間の10分前までにお越しください)
  • STEP01

    レーザー照射

    照射強度等を調節しレーザーを照射。ゴムではじくような刺激を感じます。

    サンプル画像
  • STEP02

    照射後

    薄いかさぶたができます。
    洗顔、お化粧は翌日から可能(刺激の少ないものを選んでください)。

  • STEP03

    1週間後に来院

    医師がレーザー後の状態を確認します。(予約不要)。
    この時点では薄いかさぶたが取れかけている頃ですが、ADMの色はまだ消えていません。
    治療部位のメラニン色素の合成(色素沈着)を予防するためのクリームを処方します。

  • STEP05

    1ヶ月後に来院

    医師がレーザー後の状態を確認します。主に色素沈着があるかどうかをチェックし、場合によっては別のクリームを処方します。
    色素沈着は次第に消えていきますが、ADMの色味と重なって治療前より濃くなる時期がある可能性があります。

治療回数約6ヶ月に1回(3~5回程度)
治療費(税抜)保険適用(3割負担で1万円程度)

レーザー治療例

考えられるリスク

  • 色素沈着を起こす可能性があります。3ヶ月〜半年で薄くなっていきます。

当院で使用するレーザー

ピコレーザー
Qスイッチルビーレーザー

Dr.からのコメント

ADMはレーザーによる高い治療効果が期待できます。
レーザー照射後、時間をかけて徐々に色が抜けていくという特徴があるので、レーザー後の赤味と合わさって一時期治療前より濃い時期がある場合があります。ゆっくりと治っていくのを見守りましょう。
治療後のアフターケアも大切にしておりますので、色味など気になる場合はご相談下さい。

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